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競輪選手になるためには、競輪選手の資格を取得するために日本競輪学校に入学して、1年間競輪選手に必要な知識や技術を学ぶことが必要とされています。
本記事では、そんな競輪選手を目指す女性への支援活動として行われていた「T-GUP(豊橋ガールズケイリン育成プロジェクト)」について詳しく解説していますので、気になる方はチェックしてみてください。
現在、T-GUPは「豊橋グランプリレーサー育成プロジェクト(Toyohashi GrandPrix-Racer Upbringing Project)」という名称になり、女性以外も参加できる企画に変更されています。
T-GUPとは
名称 | T-GUP(豊橋ガールズケイリン育成プロジェクト) |
主催 | T-GUP実行委員会(豊橋競輪場内の組織) >豊橋競輪場アクセス |
期間 | 2016年1月~ (1期生募集) ※2024年1月時点では継続情報なし、同名「T-GUP」にて別プロジェクト進行中 |
参加費 | 無料 (※プロジェクト参加に係わる費用) |
対象者 | 1.日本競輪学校に挑戦し、真剣にガールズケイリン選手を目指す意欲のある方 2.自転車競技経験者・スポーツ経験者 3.豊橋競輪場での訓練に専念できる方 4.競輪・自転車競技のPR活動ができる方 5.豊橋競輪場をホームバンクとすることが可能な方 (※1期生募集要項より) |
選考の流れ | 1.募集 2.選考会・面接 3.訓練生決定 4.訓練 |
主な支援体制 | ・保険加入(スポーツ安全保険) ・移動や合宿等の必要経費負担 ・豊橋競輪場のバンクや設備の使用 など |
T-GUPとは、「豊橋ガールズケイリン育成プロジェクト」の頭文字を取ったもので、豊橋競輪が公式で行っていたプロジェクトです。
目的としては、「ケイリン選手の発掘・育成と豊橋競輪場をホームバンクとする選手層の底上げ、さらには自転車競技の普及・発展を目指す」とされており、競輪選手を目指す選手たちに対して様々なサポートが行われていました。
2016年1月に「T-GUP1期生」の募集が開始され、数年間は同プロジェクトが進行していましたが、2023年には終了しているようです。(※6期までの募集情報は公開されていましたが、それ以降は不明です)
また、2024年1月にはT-GUP(豊橋グランプリレーサー育成プロジェクト)と題し、略称は変えず対象者を男女問わない形で新たな支援プロジェクトの募集が再開されています。
T-GUP(豊橋ガールズケイリン育成プロジェクト)の特徴としては、対象者の条件はあるものの、参加費が無料で費用負担など様々な支援が受けられることが挙げられます。
実際にT-GUPを利用してガールズ競輪選手としてデビューしている選手もいるため、T-GUPの特徴などについても以下で詳しく見ていきましょう。
「T-GUP(豊橋ガールズケイリン育成プロジェクト)」:2016年1月~開始 ※対象者は女性のみ
「T-GUP(豊橋グランプリレーサー育成プロジェクト)」:2024年1月~開始 ※対象者は男女問わない
T-GUPの参加費
T-GUP(豊橋ガールズケイリン育成プロジェクト)の参加費は完全無料となっています。
ただし、無料となっているのはプロジェクトの支援活動などに対する参加費用なので、参加後に必要となる自分の競輪用具や機材については自己負担となります。
しかし、参加費が無料であることに加えて、希望者に対する競技用自転車の無料貸し出しも支援として行っているようです。
そのため、豊橋競輪場からガールズ競輪選手になりたい女性にとっては、参加して損のないプロジェクトといえるでしょう。
T-GUPの参加費
完全無料(※プロジェクト参加費のみ)
T-GUPの対象者
T-GUP(豊橋ガールズケイリン育成プロジェクト)の対象者として、大きく難しい条件はありません。
競輪選手になるためには競輪学校に通って1年間の訓練を受ける必要があるため、競輪学校に挑戦してガールズ競輪選手を目指すという強い意志は前提条件となります。
また、自転車競技やスポーツの経験者であることも条件として挙げられています。
さらに、参加後の行動や意思については、豊橋競輪場での訓練に専念したり、競輪に関わるPR活動も参加資格に加えられており、豊橋競輪主催のプロジェクトであることから、豊橋競輪場をホームバンクとする必要もあります。
ただし、これらの条件は共通して、「豊橋でガールズ競輪選手を本気で目指したい」と考えている人ならばほぼクリアできている条件と考えられます。
対象者の条件や参加費無料であることから、気持ちさえあれば気軽に応募できるプロジェクトであるため、1期生募集の時から募集は多く殺到していたようです。
T-GUPの対象者
以下条件を全て満たす者
1.日本競輪学校に挑戦し、真剣にガールズケイリン選手を目指す意欲のある方
2.自転車競技経験者・スポーツ経験者
3.豊橋競輪場での訓練に専念できる方
4.競輪・自転車競技のPR活動ができる方
5.豊橋競輪場をホームバンクとすることが可能な方
T-GUPの支援体制
T-GUP(豊橋ガールズケイリン育成プロジェクト)の具体的な支援体制には、様々な種類があります。
まず、T-GUPの参加者には「スポーツ安全保険」という保険に加入することになります。
こちらの保険料は自己負担となるため注意が必要ですが、万が一に備えるためにも必ず加入しなければなりません。
次に、T-GUPのクラブが必要と判断した諸費用については、クラブ側で負担してくれます。
その中には、自転車競技大会や競技場などでの合宿の参加費用に加えて、豊橋競輪場への移動費なども含まれるようです。
また、豊橋競輪場には、バンクをはじめ更衣室やシャワールームといった女性も安心して利用できる設備が整っており、T-GUP参加者はこれらの設備を無料で使用できます。
さらに、その他にも金銭や設備面での支援を状況に応じて行ってくれるようで、詳細は面接や選考会で決定されるということです。
保険加入は危険を伴う競輪選手にとっては必要不可欠ですし、これらの支援を参加費無料で受けられるのであれば、競輪選手を目指す女性にとってはぜひ参加したいプロジェクトといえます。
T-GUPからデビューした選手
最後に、実際にT-GUP(豊橋ガールズケイリン育成プロジェクト)に参加した後にデビューしているガールズ競輪選手を代表して2人ご紹介します。
これまでT-GUPの参加者からは多くの選手がデビューしており、有益なプロジェクトであることは明らかです。
デビューした選手の中には現在も最前線で戦っている選手もいますので、ぜひこちらもチェックしてみてください。
當銘 直美(とめ なおみ)
選手名 | 當銘 直美(とめ なおみ) |
登録番号 | 015308 |
生年月日 | 1996年6月19日 |
登録地 | 愛知 |
デビュー日 | 2018年7月11日 |
級班 | L級1班(※2024年1月時点) |
身長 | 157.0cm |
体重 | 58.0kg |
ホームバンク | 名古屋競輪(豊橋競輪から変更) |
T-GUPからデビューした選手の1人目は、當銘直美選手です。
當銘直美選手は、中学生の頃にテレビで特集されていたガールズケイリン1期生の姿に感銘を受けて選手を目指す決意をしたそうです。
その後、高校から自転車競技をスタートし、3年かけて両親を説得して競輪学校を目指すことに。
當銘直美選手は、T-GUPに1期生として参加し、参加中の2度目の受験で競輪学校に合格しました。
しかし、卒業要件を満たせず114回生として再度入学しています。
當銘直美選手は、今やガールズ競輪のレースによく出場しているトップレーサーとして活躍しており、他の選手の動きに合わせて好位を狙う技術で「マーク屋」として知られています。
レース展開の見極めが上手な選手なので、グレードの高い相手でも車券内に食い込む実力がある要注目の選手です。
ちなみに、當銘直美選手の妹である當銘紗恵美(とめさえみ)選手も、T-GUPに6期生と参加した後、競輪選手としてデビューしています。
杉浦 菜留(すぎうら なる)
選手名 | 杉浦 菜留(すぎうら なる) |
登録番号 | 015490 |
生年月日 | 2000年7月23日 |
登録地 | 愛知 |
デビュー日 | 2020年5月15日 |
級班 | L級1班(※2024年1月時点) |
身長 | 160.0cm |
体重 | 60.8kg |
ホームバンク | 豊橋競輪 |
T-GUPからデビューした選手の2人目は、杉浦菜留選手です。
當銘直美選手は、父親の勧めでガールズサマーキャンプに参加し、選手を目指す決意をしたそうです。
高校時代には、自ら自転車競技部を創設するという行動力で、日々練習に励みました。
自転車競技の全国選抜で7位、インターハイで4位などの実績も残した実力者でもあります。
そして、T-GUPに6期生として参加して競輪学校へ入学し、先ほどご紹介した當銘直美選手の妹である當銘紗恵美選手とともにプロデビューを果たしました。
まだまだ発展途上の若手選手ですが、着々と実力を上げてきている注目選手の1人です。